宇宙の基本定数
天体物理学を基礎づける不変の数値
真空中の光の速度。アインシュタインの相対性理論において、宇宙の最高速度制限とされます。
量子力学の根幹をなす定数。光エネルギーの最小単位(量子)と振動数を結びつけます。
温度とミクロな熱エネルギーを繋ぐ定数。天体表面や星間ガスの温度解析に不可欠です。
重力の強さを示す定数。星の自己重力バランスや銀河・ブラックホールの解析に使用します。
基本定数を用いた簡易物理シミュレーター
太陽 - 私たちの恒星
最も間近で観察できる標準的な主系列星
太陽の主要な物理量
| 物理量 | 値 | 説明 / 単位 |
|---|---|---|
| 太陽質量 $M_\odot$ | $1.989 \times 10^{30}$ | $\text{kg}$ (地球の約33万倍) |
| 太陽半径 $R_\odot$ | $6.963 \times 10^{8}$ | $\text{m}$ (地球の約109倍) |
| 太陽光度 $L_\odot$ | $3.828 \times 10^{26}$ | $\text{W}$ (総エネルギー放射) |
| 表面温度 $T_{eff}$ | $5778$ | $\text{K}$ (黄色の主系列星) |
| 平均密度 $\rho$ | $1.41 \times 10^{3}$ | $\text{kg/m}^3$ (水の約1.4倍) |
太陽定数とエネルギー放射
太陽定数 ($f$): 地球の大気圏外で太陽光線に垂直な面が受ける、単位時間・単位面積あたりのエネルギー量。
太陽・地球間の距離 $d$ ($1 \text{ AU}$) における放射強度に相当します。 $L_\odot = 4\pi d^2 f$
太陽の内部構造 & 活動現象
図の中の各領域をクリックして、構造や現象の詳細を確認してみましょう。
中心核 (Core)
太陽の中心から約0.25太陽半径(約17万km)までの領域。温度は約1,500万K、圧力は2,500億気圧に達し、水素原子核がヘリウムへと変換される熱核融合反応(p-pチェイン)により膨大なエネルギーを生み出しています。
・主反応: 水素核融合反応
太陽の寿命と恒星進化シミュレータ
恒星の寿命を決める熱核融合の原理を計算機で体験
主系列恒星の寿命の基本公式
星の主系列星としての寿命 $\tau$ は、中心部で核融合に使用できる水素燃料のエネルギー総量を、放射によって失うエネルギー量(光度)で割ることで導き出せます。
$\epsilon = 0.007$ (水素からヘリウムへの核融合における質量変換効率: 0.7%)
$f$ (核融合反応に参加できる中心部の燃料割合、通常約 10% = 0.1)
シミュレーションパラメータ
太陽と同等の環境です。主系列星として穏やかに安定して約100億年燃え続けます。
天体物理学的な示唆
- 大質量星の寿命は極端に短い: 質量が大きい星ほど燃料は増えますが、光度(エネルギー消費率)は質量の3.5乗に比例して膨大になるため、極めて短命(数百万年〜数千万年)になります。
- 小質量星の極端な長寿: 質量が小さい星はエネルギー消費が非常に穏やかなため、宇宙の現在の年齢(約138億年)を遥かに超える数兆年生き続けると考えられています。